神戸港フィールドワーク

2023.9.3


神戸の歴史と未来

大森真宏/神戸学院大学

 

今回のFWは、人と防災未来センターと神戸海洋博物館、boh boh KOBE号に行きました。神戸の町の歴史についてもう一度振り返って学ぶことが出来ました。

 

 

初めに訪れたのは、阪神・淡路大震記念の人と防災未来センターです。この施設は、高齢化が進む大都市を直撃し、6400人を超える人命が失われるなどの甚大な被害をもたらした阪神・淡路大震災の経験と教訓を継承し、防災・減災の実現のために必要な情報を発信することを目的としています。施設内では、展示資料や当時の映像、震災体験者の話などをもとに、一人ひとりが災害に対する正しい知識を身につけることが出来ます。

 

私は、人と防災未来センターに来たことがないと思っていたけど、震災追体験フロアで「5・46の衝撃」を見て、小学生の時、校外学習で来ていたことを思い出しました。小学生の時は、怖いという気持ちが大きく、震災について深く学ぶことが出来ず、忘れてしまっていたけど、今回同じ映像を見て、思い出すことが出来ました。私のように、兵庫県の多くの小学校や中学校は校外学習先として人と防災未来センターに1回訪れていると思います。しかし、「怖い」「大変」という気持ちが先にあり、しっかりと防災という点で館内を見ることが出来ず、大人になって忘れてしまっている人が大勢いると考えました。小学校や中学校で感じた「怖い」という気持ちを大人になってからこの映像を見ることでもう1回思い出して、防災・減災について深く考えていかなければいけないと考えます。そのためには、大人になった時にもう1回訪れてもらう必要があります。しかし、生活する中で中々防災について学ぶという認識を持つことが難しいと思います。そのため、小学校や中学校の校外学習と同じように、人と防災未来センターと兵庫県や関西地域の企業が連携して、会社で働く中で震災が起きた時の避難訓練の一環として、この施設に訪れ、震災について学んでもらう機会を設けれたら良いのではないかと考えました。館内には、VR等で体験することも出来るため、これから必ず起こる災害で会社としてどういう風に行動するか考える場としても良いのではないかと思いました。

 

 

次に訪れたのは、神戸海洋博物館です。神戸海洋博物館では、国際湾岸都市「神戸」の歴史や、船、港の仕組みや役割、様々な先進技術が投入された船艇の展示を展開しています。千数百年の昔から天然の良港として栄え、中国大陸や朝鮮半島との交易の窓口として、また瀬戸内の海の要衝として、歴史上重要な役割を果たして来た「神戸」の歴史、海・船・港の過去・現在未来を学ぶことが出来ます。また、神戸港の開港以来、その歴史とともに歩んできた川崎重工業の企業博物館「カワサキワールド」が隣接しています。ここでは、神戸港の歴史を学べながら、カワサキワールドで、ものづくりシアターを鑑賞したりフライトシミュレーターをしたりと実際に操縦を体験することが出来るので、より実感として神戸港のものづくりの歴史を感じることが出来ました。

 

 

 

 

 最後に訪れたのは、神戸の魅力を堪能できる観光クルージングboh boh KOBE号です。boh boh KOBEでは、何度も通いたくなる場所として各階にそれぞれ楽しめるスポットがたくさんあります。1つは、兵庫のテロワール神戸食です。懐石料理の伝統を守りながら革新的なテイストを取り入れている京都の日本料理店「杦-SEN-」やサスティナブルな兵庫湊川隧道貯蔵酒「隧 ZUI」、環境と身体に優しいオリジナル米「boh boh米」、北区の弓削牧場との協力であるバイオガスの副産物消化液を使って栽培する「船上ハーブガーデン」等SDGsの目標達成に貢献する試みを一つ一つ積み重ね、さらに日本文化と神戸の食を融合させる「神戸食」を港から発信する試みを始めているため船上で兵庫のテロワールを感じることができます。他にも、神戸港で唯一、神戸空港の南側まで航行するためタイミングが良ければ、ちょうど空港から飛び立つ飛行機の姿を楽しむことが出来ます。私は、船上で育てたハーブを使ったドリンクを頂き、運良く空港を飛び立つ飛行機を見ることが出来ました。慣れた神戸の町を海の上から見るとより神戸に対して好きになれると思いました。また、海の資源を活用した治療・予防・健康づくりであるタラソーセラピー体験をクルーズに乗り合わせた人達と一緒に体験しました。偶然に一緒のクルーズに乗り合わせた方達だったけど、一緒にタラソーセラピー体験をすることで、下船する時は一時の仲間のような一体感を持つことができました。他にもたくさんの取り組みをしていて、何度も乗りたくなるようなクルーズでした。海洋博物館に行ってクルーズに乗ったため、神戸港の発展をより身近に感じることができました。